茅ヶ崎で生まれ育った私にとって、サザンオールスターズは単なる音楽グループではありません。物心ついた頃から、彼らの楽曲は常に生活のそばにあり、サザン、そして桑田佳祐さんは、私にとって最も愛するアーティストの一人です。老若男女問わず、世代を超えて愛され続ける彼らの音楽は、これからも日本の音楽シーンに深く刻まれていくでしょう。
サザンオールスターズと聞いて、多くの人が「海」を連想するはずです。歌詞やメロディで、これほどまでに海の情景を感じさせるアーティストは、彼ら以外にいないのではないでしょうか。その唯一無二の表現力は、長年にわたって多くの人々を魅了し続けています。
サザンの数ある名曲の中でも、今回私が改めて取り上げたいのは「太陽は罪な奴」です。この曲には異なる2つのバージョンが存在し、その発見が、私にとってサザン愛を再認識するきっかけとなりました。
初めてこの曲に触れたのは、アルバム「海のYeah!!」でした。収録されているすべての楽曲に心を奪われ、ただひたすらに聴き惚れていました。そして、しばらく経ってアルバム「Young Love」を手にし、そこに収録されていた「太陽は罪な奴」を聴いたとき、私はハッとしました。
シングルカットや「海のYeah!!」とは異なり、「Young Love」は実際の波の音のイントロから始まるのです。この波の音が加わることで、歌詞の情景がより鮮明に心に響くのを感じました。この発見は、私にとってサザンの楽曲を以前よりも深く味わい直すきっかけとなりました。歌詞の一節、メロディの起伏、独特のグルーヴ感、そして楽器ひとつひとつの音色まで、ひとつひとつを丁寧に感じ取れるようになったのです。
サザンの楽曲には、波の音が使われている曲がいくつかあります。私が調べたところ、「恋はお熱く」、「チャコの海岸物語」、「ひき潮 ~Ebb Tide~」、「太陽は罪な奴」の4曲です。この曲に限らず、たくさんの曲から受け取った海の情景は心に深く刻まれています。サザンオールスターズのおかげで、生まれ育った茅ヶ崎、海、サーフィンが改めて好きになりました。