サーフィン

サーフィンに“答え”はない

サーフィンの楽しみ方に、決まった答えはありません。ただ、波のトップでターンを決め、水しぶき(スプレー)が高く舞い上がる瞬間に憧れを感じます。そんな気持ちだけは、誰もが共感できるのではないでしょうか。

けれども、上達のためのハウツーを探しても、情報はあふれかえっています。何を信じればいいのか分からない。プロサーファーの言葉ですら、意見が分かれています。

映像を見ても、そもそもの波質が違い、フォームも違い、撮影アングルも異なります。それに、なぜか「波待ちからのテイクオフ」の映像はあまり見かけません。

つまり――上手くいっている人たちの“共通点”は、簡単には見つけられないということです。身体的な才能、幼少期からの経験、サーフボードへのこだわり、海に対する哲学…….。それぞれが異なる個性を持ち、どれも美しく、結局は「好みのスタイル」に帰着します。

では、どうすればよいのか。そこで私は、あえて「うまくいっていない人」に目を向けてみました。そこには、驚くほど共通したパターンがあるように思います。

たとえば、波を待つ位置が悪い。力まかせのパドルでサーフボードが不安定。テイクオフする角度と目線のミスマッチ。波の斜面を降りきって失速してしまう。悪い波を選び、サーフボードやコンディションのせいにしてしまう――。

これらの背景を整理すると、大きく3つに分類できました。

・情報不足(インフォメーションの欠如)
正しい知識や自分なりの仮説を持たないまま挑んでしまう。

・慢心(おごり・油断)
できているつもりで、自身のサーフィンを省みない。

・思い込み(客観性の欠如)
自分の感覚を過信し、他者の視点を取り入れない。

成功者の共通点を探しても、その根には生まれ持った特性や偶然の巡り合わせがあるように思えます。一方、他者の失敗は、ものすごく親近感が湧きます。

本日も失敗と向き合いながらサーフィンしようと思います。

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