サーフィン

サーフィンの魅力を匿名で発信する理由

どんなに素晴らしい意見でも、「何を言っているか」と同じくらい、いや、それ以上に「誰が言っているか」は、その意見がどれだけ受け入れられるかを左右する大きな要素です。

この「誰が言っているか」というのは、突き詰めれば「権威性」のことだと思います。私たちは普段から、無意識のうちに相手の肩書きや実績、専門性を参考にしています。例えば、本を選ぶときは著者の知名度を気にしたり、講義を聴くときも登壇者のプロフィールを確認したりするのは、その顕著な例です。

一方で、「権威性がないこと」にも大きなメリットがあると私は考えています。会社組織を例に挙げれば、役職者のような「権威性のある人」の意見と、日々現場で汗を流す「権威性のない現場担当者」の意見が食い違うことは少なくありません。しかし、真の問題点や改善のヒントは、往々にして現場のリアルな声の中に隠されているものです。

これは情報発信の世界でも同じです。ビジネス書を見ても、ちきりんさん、ふろむださん、読書猿さん、サラタメさんといった、あえて匿名で活躍されている方々が多くいらっしゃいます。彼らの言葉が響くのも、「権威性」というフィルターを通さないことで、読者が純粋に「語られている内容そのもの」に向き合えるからではないでしょうか。権威性がないからこそ、より身近な視点で語られていると感じられ、共感を呼びやすいと思います。

私がサーフィンの魅力を匿名で発信するのも、まさにこの理由からです。サーフィンを続けて得られた、飾り気のない魅力や楽しさを、読者の皆さんに「権威性」に頼ることなく、ご自身の目線で「身近なこと」として感じてほしいと思っています。

-サーフィン

© 2025 Kabocha blog Powered by AFFINGER5