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マイクロフォンの特性について

マイクロフォンの特性について

ここではマイクロフォン特性について紹介します。

マイクロフォンの特性は主に4つに分類されます。

1.入力感度
2.周波数特性
3.指向性(指向特性)
4.ダイナミックレンジ


1.入力感度


入力感度とは、ある音の入力に対してどのくらい出力できるか(利得が稼げるか)を表したものです。
1Paの音圧が出力1Vであるときに0dBとしています。


2.周波数特性


周波数特性とは、マイクロフォンの入力周波数の感度変化を表したものです。
グラフでは横軸に周波数をとり、縦軸に1kHzでの出力を0dBとした感度をとっています。
基準周波数(1kHZ)と同じ感度を持っている範囲がそのマイクロフォンの扱える周波数範囲です。

 

3.指向性(指向特性)


指向性とは、音の到来方向による感度変化を表したものです。
マイクロフォンによって収音範囲は様々で、均一的に収音するものや、ある特定の方向からの音をを収音するものなどがあります。
指向性をグラフにしたもの(ポーラーパターン)では、0°が正面、90°が右方向というように角度と方向の関係性を示しています。
(マイク中心からの距離が感度を示しています)

4.ダイナミックレンジ

ダイナミックレンジとは、そのマイクロフォンが取り扱えるMIN値とMAX値の幅を表したものです。
最小値と最大値の比率を表します。(dB表記)

 

マイクロフォンの指向性は主に3種類に分類されます。

1.無指向性 (Omnidirectional)


無指向性のマイクロフォンはすべての方向から同じ感度で収音します。


2.単一指向性 (Unidirectional)


単一指向性のマイクロフォンは一方向からの感度が高いのが特徴です。
単一指向性の中でもいくつかの種類に分類されます。

2-1.ワイド/サブカーディオイド (Subcardioid)


ワイドカーディオイド(サブカーディオイド)はワイドでナチュラルな収音できるのが特徴です。

2-2.オープンカーディオイド(Open cardioid)


オープンカーディオイドはワイドカーディオイドとカーディオイドの中間に位置する指向性を持っています。

2-3.カーディオイド (Cardioid)


カーディオイドは単一指向性の中で一般的なものとなります。
正面からの音に対して最も感度が高く、背面からの音に対して最も感度が低くなります。

2-4.スーパーカーディオイド(Supercardioid)


スーパーカーディオイドは、カーディオイドよりもピックアップできる角度が狭くなります。
横からの音は遮断し、背面からの音に対しては少し感度が高くなっています。

2-5.ハイパーカーディオイド(Hypercardioid)


ハイパーカーディオイドはスーパーカーディオイドをさらに特徴づけたもので、
側面からの音の遮断に優れ、背面に対する感度もさらに高くなっています。

3.双指向性(Bidirectional)


双指向性はフィギュア8とも呼ばれます。
正面と背面からの音に対して同等の感度を持ちます。
向かい合った2つの音源を収音したり、音源に囲まれた中から1つの音を拾い上げるのに有効です。

 

マイクロフォンの特性についてはこの他にS/N比(信号対雑音比)や最大入力許容音圧などがあります。

 

 

   

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