サーフィン

レールワークと気分転換

サーフィンしていて疑問に思うことがあります。「にわとりが先か、たまごが先か」という有名なエピソードがありますが、サーフィン中に私が抱いている疑問は、「スピードをつけるために、ターンをするのか。それとも、ターンをするために、スピードをつけるのか。」ということです。この問いについては、私なりにじっくり考えたいと思いますが、いずれにせよキーワードとなるのが「ターン」と「スピード」です。

この「ターン」と「スピード」に密接に関わる、「レールワーク」という技術があります。「レールワーク」とは、サーフボードの縁(レールと呼ばれる部分)を波の面に食い込ませる技術のことです。「レール」はスノーボードでいうところの「エッジ」にあたります。

このレールワークによって、サーフィンで描く弧(ライン取り)が変わります。レールに対しての重心の掛け方(レールを食い込ませる深さ)が、ターンの角度、そしてスピードに大きく影響します。レールワークを習熟すると、トップターン(波のトップで行うターン)で大きなスプレー(水しぶき)を上げたり、多彩なアクションへとつながります。

サーフィンの上手い人は、このサーフボードのレールを「入れる」「抜く」の切り替えを巧みに操っています。サーフィン初心者にとっては、レールワークを意識することが、波の斜面をただ滑り降りるだけのサーフィンから次のステージへ向かう第一歩となります。

私はこの「レールワーク」は、感情のコントロールに通ずるのではないかと考えます。私が思う、仕事で成果を出している人の特徴は「気分転換が上手」なことです。感情や思考のレールワークといってもいいかもしれません。切り替える力が上手いと、人生にも勢いがついたり、冷静さを保てたりします。サーフィンにおけるレールワークの「入れる」「抜く」は、「仕事」と「遊び」に置き換えれると思います。さらに言い換えると「集中」と「リフレッシュ」のことだと思います。

サーフィンが上手い人が、波のコンディションやサーフボードの特性を理解しているように、人生をうまく乗りこなせる人は、自分の感情や思考の癖をよく理解していると思います。レールワークは人生という「波」を乗りこなしていくためのヒントになると思っています。

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