第5章で提示したPLFMは、個人レバレッジの形成構造(What)を客観的に示す理論モデルです。しかし、不確実な環境下において、なぜレバレッジ形成が非線形に進展するのかという動態的側面(Why)については、既存の静的な経営学の理論だけでは十分に説明することができません。
そこで本章では、研究者自身の長年にわたる実践知に基づいて構築した「サーフィン理論」を、PLFMの動態を説明する独自の補助理論として提示します。
なお、サーフィン理論はサーフィンというスポーツそのものを説明する理論ではありません。不確実な環境における個人の意思決定とレバレッジ形成プロセスを説明するための理論です。