私はサーフィンが好きで、本当なら毎日でも海に入りたいと思っています。
しかし、サーフィンは自然を相手にするスポーツです。波や風、潮の状況によってコンディションが大きく変わるため、自分の都合だけでは楽しめません。また、良い波を求めれば遠征費やサーフボードなどの費用も必要になります。
会社員として働く中で、私は「好きなときに働き、好きなときにサーフィンをする」という生活を実現することの難しさを感じました。
そこで、自分で稼ぐ力と自由度を高めたいと考え、副業として個人事業を始めました。知人の仕事を手伝うことで収入は増え、サーフボードを購入するという当初の目的は達成できました。
しかし、今度は働いている分、サーフィンをする時間がなくなってしまいました。
この経験から、私は一つのことに気付きました。
「お金を増やすこと」と「自由になること」は、必ずしも一致しない。
自分が本当に望む人生を実現するためには、収入を増やすだけではなく、時間や精神的な余裕も含めた、働き方そのものを設計する必要があるのではないか。そう考えるようになりました。
一方で近年、AIやデジタル技術の発展、クラウドソーシングの普及、副業解禁などにより、個人が事業を立ち上げるためのコストと障壁は著しく低下しました。これまで組織でなければ難しかった調査・分析・制作・営業といった業務も、一人で担える時代になりつつあります。
このような環境変化は、個人経営者にとって大きな可能性をもたらしています。しかし、その一方で、多くの個人経営者は依然として労働集約的な働き方から抜け出せず、時間的・経済的・精神的な余裕を十分に実現できていません。
AIやデジタル技術の進歩によって、一人でもできることは確実に増えています。それにもかかわらず、なぜ多くの個人経営者は、自らが望む働き方や人生を実現できないのでしょうか。
私は、この問いを明らかにしたいと思い、「個人レバレッジ」というテーマの研究を始めました。