Utility Current サーフィン

サーフィン作文技術(言語化)

Phase 1:準備【決める】

Chapter 1:知る

1.サーフィンの楽しさを文章に活かす 目的は考えの可視化

サーフィンは、思い通りにいかないものです。それでも海に入り続けるのは、その不確実さの中にしかない楽しさがあるからです。

私はこの感覚を、文章にも持ち込みたいと考えました。

頭の中にある考えは、形になっていない限り存在していないのと同じです。書くことで初めて、自分が何を考えているのかが明確になります。

もちろん、最初からうまく書けるわけではありません。書いては練り、また書く。
この反復は、波に何度も巻かれながら感覚を掴んでいく過程とよく似ています。

本稿の目的はシンプルです。
「自分の考えを可視化し、誤解なく他者に伝えられる状態にすること」
人を感動させることや、セールスコピーを目的とした文章技術ではありません。

 

2.サーフィンと文章に共通する「失敗の正体」

サーフィンは失敗の連続です。
しかし、失敗には必ず原因があります。

私は30歳頃にサーフィンを始め、長く自己流で続けてきました。その結果、遠回りをしたと実感しています。

波を見ずに海に入る。流れを読まずに動く。
その場の感覚に頼った行動は、ほとんどの場合うまくいきません。

なぜなら、
自分と環境の状態を理解していないからです。

これは、文章を書くときにも当てはまります。

考えが整理されていないまま書けば、内容は散らかります。
情報だけを並べても、書き手の視点は伝わりません。

伝わらない文章の多くは、技術不足ではありません。
「理解不足のまま書いていること」が原因です。

【書くこと=サーフィン】と捉えることで、この問題は見える化されます。

 

3.“まず書いてみる”が危険な理由

サーフィンにおいて「まずやってみる」という姿勢は、必ずしも安全とは言えません。むしろ、危険かもしれません。
私自身、離岸流に流されたり、テトラポット付近で身動きが取れなくなった経験があります。海で起こることは全て自己責任です。

文章においては「まず書いてみる」という姿勢は有効な場合もあります。
しかし、目的や条件を外すと機能しません。

無計画に書き始めると、途中で方向性を見失います。
そして迷った文章は、読み手にも迷いを生じさせます。

  • 誰に向けて書くのか
  • (対象が自分の場合)書き終えた後、どうなりたいのか
  • (対象が自分以外の場合)読み終えた後、どうなってほしいのか

サーフィンでは、海に入る前にどの場所でどの波を狙い、どのように乗りこなすかをイメージすることで、安定した成果につながることがあります。文章も見通しを持ってから書くことで、内容の一貫性を高めることができます。

 

4.サーフィンで学んだこと「楽しむが最優先」

サーフィンは楽しい。これは私が肌身をもって実感していることです。海に入ると、仕事や私生活における悩みや不安に意識を向ける余地はほとんどなくなります。また、サーフィンは変動性のある自然環境を相手にし、意識を集中せざるを得ない状況が半強制的に作り出されます。このような状況は、余計な情報を排除し、目の前の行為に没入する状態を生み出します。

文章を書く行為を「義務」として捉えると、表現の幅が制限される可能性があります。「書くこと」自体が楽しい人は”勝ち”です。そうでない人も、文章を書くことで自分のモヤモヤしていた思考が整理されてスッキリしたり、自分の文章で何か人にきっかけを与えることができれば「楽しさ」につながると思います。

「書いた先に楽しさがある」という感覚が出発点として重要だと思います。サーフィンと同様に、主体的な楽しさを基盤とすることで、文章作成はより持続的で意味のある行為になると思います。

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